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2007年12月15日

’日本橋’街ぐらし’を、外国生まれの人と語る

今週の喫茶室は、今’日本橋’をもう一度考えてみようと、日本橋に住み込んだ外国生まれの方々とその仲間に集まっていただきました。英語と日本語を、通訳しながらの放送で、お聞き苦しいところがあったことは、お詫び申し上げます。いろいろな感じ方が窺える話題が次々と出ましたのので、整理して記録させていただきます。

ゲストは、
Mr.Kerstin S. Hundt: 母国:ドイツ フランクフルト郊外出身(近代都市)
         金融の仕事で、ヨーロッパ・中近東・中国・日本・豪州などに住んできた
         40代半ば、既婚、家族で日本各地を旅してきた
         人形町在住
Mr.Habib Yunus: 母国:米国 フロリダ州 郊外住宅地
        税務の仕事で、米国から3年前に来日
        30代前半、独身、母親が日本人
        千葉県の住宅地から引っ越して、小船町在住
Mr.Uwe Bender:  母国:ドイツ ゲルマンの深い森の、伝統的な地方出身
        ITの仕事で、欧州・中近東・中国・日本などに住んできている
        40代前半、独身
橋本誠一さん:北千住 出身
         人形町のダイニングバーZOROのマスター
         Kerstinさん、Uweさん、そしてマスター勝田さんの行きつけ
東 七重さん:今日の特別ナビゲーター、 神戸出身、
         ビジュアルな演劇を勉強中で上京、東京に在住
         Kerstinさんの会社のあるビルのレストランでアルバイト中
         20代半ば:独身
(RADIOCITY喫茶室)
マスター:勝田高之:青山生まれ、60代前半、人形町在住
マネージャー:藤井:鎌倉生まれ、50代後半、渋谷在住

1 全員.jpg 2 外国生まれ3人.jpg 3 日本生まれ3人.jpg

話は、’街’、’人’、’生活’、’伝統’を切り口に、進めました。
<街>
なぜ、青山・六本木・渋谷など欧米人が多く住む場所ではなく日本橋に住んだのでしょう?
Kerstinさん:いろいろなところを細かく検討したが、訪れた時に個性のある店が多い雰囲気が気に入って。
Habibさん:大都会の真ん中なのに、ちょっと入れば静かな場所がある。
Uweさん:神楽坂にある会社の秘書が、選んだ。街の様子は、高いビル・中層のビル・古い木造の家などが、密集していること。
Habbibさん:昼間は勤めの人でにぎわっているが、夜は静か。
Kestinさん:密集した木造は、火災に弱いのではないか。

人形町の路地などを歩くと、草花などが丹精され、道行く人を楽しませてくれますがと伺うと、
Uweさん:神楽坂でもよく見かける。
Kerstinさん:ドイツでも窓に花を置き、カーテンなどでも飾る習慣が、はっきり残っているとのこと。
Habibさん:フロリダでは、家屋の前庭は道路にたいしてオープンで、街の為でもあるが、
家の窓には、安全の為のフレームがはまってる。海からの越境者が多い土地柄でもありそうです。

Kerstinさん:家族と日本全国いろいろな所を訪ねた。子どもは、東京全体がジェットコースターのようだといっている。

マネージャーも意見を求められ、
都会も郊外も地方も工業地・住宅地・商業地と機能分化してきた近代化のなかで、
いろいろな人が住み・働き・楽しめる日本橋街は、それぞれが面白く、深みがあると応えました。
これは、江戸以来の街暮らしの伝統であり、情報化社会・高齢社会での街の在り方の一つでしょう。

<人>
人ということで、気がついた点は?
Kerstinさん:毎朝家をでると、近所の人が「おはようございます」とあいさつをする。
Habibさん:夜でも、「こんばんわ」と挨拶する。
マスター:それは親しさでもあると同時に、仲間かどうかもチェックしている。
マネージャー:渋谷の住んでいるマンションでは、挨拶しないのがマナーみたいな雰囲気。
東さん:住んでいるマンションでは、普通挨拶をしないが、チャンスをみつけて声をかけている。
マスター:米国南部では、お互いに目を合わせて親しさの合図をする。
マネージャー:日本人が挨拶もしない、目も合わせないのは、村では同じような人ばかりで安全が当たり前、挨拶もしないし、気遣いもしなくなっているのでは?
マスター:お互いを認め合い、親しさと注意をはらい合う習慣が、日本橋にはあるのでは?
ちなみに、コンベンション関係の人の話では、欧・米の都市と、上海・台北・ソウル・東京とでの安全度は、最近ソウルが一番になってきたとのこと。地域・街・ビル・住宅など全てに警備が意識され、実践できているからだとのこと。
(どうも東京は、親しさと注意のバランスが崩れ、無防備な安心と他の人を無視して、仲間内だけで暮らす我儘とが同居しているようです。日本橋周辺の人同士の気遣い合いは、日本人にとっての下町・庶民生活への郷愁だけでなく、外国生まれの方にも、街の親しさ・安全な暮らし方として、好まれているのかもしれません。)

<生活> 
マスター:人形町など日本橋周辺の住人は、仕事も生活も同じような服装をしている。
服装について伺います。?
Kerstinさん、(金融の仕事では)ビジネススーツとカジュアルははっきり分かれている。
渋谷など洋装を解体し、組み合わせたような服装(リアル・クローズ)も新鮮。
マネージャー:そこには、フォーマル・カジュアルばかりでなく、部屋着からインナーとアウターの区別もしない傾向もある。
Uweさん、職場の神楽坂、住居の日本橋、(ITの仕事でもあり)どちらでも、同じような服を着ている。
しかし、Uweさんの母国の村は、ゲルマンの深い森の中、今でも民族衣装を着る機会も多く、女性は、未婚・結婚・離婚後それぞれ、服装が違う。

地域の生活・祭の話題へ
Kerstinさん:引っ越してきたころ、杉森神社の境内を歩いていたら、なにか飲み食いしている集まりがあって、呼び込まれてご馳走になった。なんていいところなんだと思った。
マネージャー:日本橋でも盛んな祭は、神社の氏子や町会組織が支えています。
Habbibさん:フロリダでは、(街は開拓され、自治されてきた歴史があるので)
フェスティバルは、行政が支え、自治会と行政が別ではない。
マスター:江戸時代、日本橋地域には商人・職人など職業毎に組織的に集められ、
治安は任されていた歴史がある。
マネージャー:信仰としての祭と、幕府の政治の主体が異なるのは、天皇と将軍が異なる日本の特性かもしれない。

<伝統>
身近な日本の好きな伝統は? 

居酒屋
Kersteinさん:居酒屋が好き。英国のパブリック・ハウスに似ている。
いろいろな人が、飲み食いしながら過ごす所が好きだそうです。
まず、この集まりは、同じマンションに住む、マスターとKerstinさん、Uweさんが、
橋本さんのダイニングバーZOROで知り合っていたからです。
Kersteinさん、Habbibさん、Uweさん、ともに、仕事を離れての日本人の男の友達は少ないそうです。
風呂・温泉
Habbibさん:風呂が好き。銭湯も温泉も経験済み。
Kersteinさん:日本の温泉は大きな部屋で、いろいろな造り、湯の種類など、変化がある。
ドイツでは、サウナやホットバスなど、単調だ。
マネージャー:裸になるのは日本だけではないか?
Kersteinさん:いや、ドイツや北欧では、家族で裸でサウナなど、楽しんでいるよ。
マネージャー:ジャクジーバスは?
Habbibさん:あれは、パーティーのためだよ。
・・・・
<興味は、生活習慣>
昨年にツーリスト・インフォーメーション・センターの訪日旅行の関心事・動機調査でも、
1位.日本人とその生活様式(401件)、2位.神社・仏閣・城(386件)、3位.料理(227件)・・・
などでした。街・人・生活・伝統と、日本橋に住んでいる外国生まれの人とその仲間で語り合ってみると、
その結果になっとくできます。
逆に、私たち日本生まれが、自分たちの事が分からなくなったり、その手がかりを失っていたりしていることも多いのでしょう。

この話のつづきは、ダイニングバーZOROにて、ということで、
喫茶室は閉店の時間に。

4 外国生まれの人と番組記念写真.jpg

所感:学者や文化人ではない私たち、’日本橋’や伝統を語りあっても、身近な生活・習慣のことが中心です。外国生まれの人たちも、日常の仕事や店での応対、近所・飲み食いでの会話の中にでも、日本橋界隈の居心地の良さを感じています。下町情緒といえば川向こうのほうが濃いかもしれませんが、町人が街を仕切っていた自立心を日本橋には感じます。そんな生活文化の結晶である芸能も、日本橋の町衆が支えたものだったのでしょう。
ラベル:日本橋
posted by まちひと中央 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 生活・文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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